地域の魅力を再発見!「移住」といってもいろいろある移住のカタチ
Uターン(ユーターン)とは
「Uターン」という言葉は、日本の移住や転職に関する用語の一つで、都市部に出てきた人が再び故郷に戻って暮らすことをいいます。
具体的には、若者が地方から都会に出てきて仕事や勉強をするために移住し、その後、地元や故郷に戻って暮らすことを「Uターン」と言います。アルファベットの「U」の形が、都会に向かい、その後、元の場所に戻る動きを象徴しているため、この名称が使われています。皆さん。ご存じでしたか?
わたしは都市部である東京から地方である山口市阿東へ移住したため、UターンではなくIターン移住とよばれる移住でやってきました!移住について少しでも興味がわいて調べた方なら、UIJターンについてご存じなのではないでしょうか?
この記事ではUターン移住で見つける地域の魅力やナリワイなどの新しい可能性などについてご紹介していきます!
Uターン移住で広がる新たな仕事のチャンス
移住で気になる「仕事」
Uターン移住を考えるとき、多くの人が気にするのは「仕事が見つかるかどうか」です。しかし、今では地方にも新しい仕事のチャンスが広がっています。暮らしと切っても切り離せない、ナリワイは移住する際に重要視することのひとつですね。
少し前までは「年功序列:社員の昇進や給与が、年齢や勤続年数に基づいて決定される制度」「終身雇用:社員が一度雇用されると定年まで同じ企業で働き続けることを前提とした雇用制度」で同じ会社にいかに長く働いて貢献するか、が良しとされる時代でした。しかしコロナ禍を経た現代では、働き方改革の一環で「副業:本業に加えて別の仕事を行うこと」が推奨され、副業OKとしている企業も増えています。
コロナ禍がもたらした「リモートワーク」の普及・働き方改革による新しいナリワイのかたち
一つは、リモートワークの普及です。都会でしかできなかった仕事が、インターネットを使って地方でも可能になりました。これにより、地方に住みながら都会の企業で働くことができるようになっています。職業サラリーマンがスタンダードだった世代から、ノマドワーカー(オフィスに縛られずに自由に好きな場所で仕事をする人)、リモートワーカーなど働き方は多様になってきています。
都会で培ったスキルを地方で活かす!
また、地方自治体や企業がUターン移住者を歓迎しており、都会で培ったスキルを活かせる仕事が増えています。地元の産業や観光業など、さまざまな分野で活躍の場が広がっています。
地方にはビジネスチャンスが転がっている
特に地方は少子高齢化によりどの事業所でも人材不足、担い手不足が課題です。また、流行り廃りが激化している都市部に比べて、ナリワイの競争相手が少ないこともあり、起業などのビジネスチャンスがあります。
近年では、ソーシャルビジネス(社会的課題の解決を目的としたビジネスのカタチ。利益追求だけでなく、貧困、環境問題、教育、福祉などの社会的な問題に取り組み、持続可能な解決策を提供することを重視している)で、ナリワイによって地域活性化や地域課題の解決をするなど、一口に「働き方」といっても多様な時代になりました!
コミュニティとのつながりが生む安心感
都会の生活にはない、地域のつながり
Uターン移住の魅力の一つは、地域のコミュニティとの深いつながりがあります。都会の生活では得られない、地域の人々との交流が盛んです。近所の人たちが顔見知りであることや、助け合いの文化(相互扶助)が根付いていることで、孤立感が減り、日々の生活にゆとりが生まれます。このつながりが、地元での生活をより豊かで安心できるものにしてくれます。
住み慣れた故郷で、気心しれた顔に囲まれて暮らす安心感
新しい土地で、見知らぬ人と一から人間関係を築くのは結構大変です。でも、自分の故郷で生活することで、地域社会との一体感や安心感、また帰属意識が高まります。
地方創生とUターン移住:地域活性化の一翼を担う
Uターンと地方創生、つながる地域活性化
Uターン移住は地方創生の重要な要素となっています。都会から故郷に戻ることで、地域に新たな視点やスキルがもたらされ、地域活性化に寄与します。移住者は、地元の産業を支えたり、地域のニーズに応じた新しいビジネスを立ち上げたりすることで、地域経済の発展に貢献します。地方における少子高齢化は進んでおり「このまま高齢化社会が加速すれば自分の故郷が近い将来、なくなるかもしれない」ということは、阿東地域に関わらず地域コミュニティの存続は大きな課題となっています。
地域の魅力を再発見!地域の未来を担い手としての可能性
地域の文化やコミュニティに深く根ざすことで、地域の魅力を再発見し、外部からの関心や観光客の誘致にも繋がります。このように、Uターン移住は地域の未来を支える大きな力となっているのです。
地方創生とUターン移住:Uターン実例 ゲストハウス✖農業(40代女性の場合)
Uターン移住実例:ゲストハウス開業のためUターン移住、ぶち!うまい米農家としても活躍
Uターン移住で住み慣れた故郷に帰ってきたある40代女性のOさん、キャリアウーマンとして大阪を始めとする都市部でバリバリ働いていましたが、「ゲストハウスを開業したい」と故郷阿東へ移住しました。ナリワイをゲストハウスオーナーとして考えていたOさんですが、お米農家であるご両親の農業法人を手伝ううちに、すっかり農業のとりこに!ゲストハウスオーナーのかたわら、高齢となった両親の将来を見据え、担い手となれるよう二足のわらじでマルチに地域で活躍しています!
まとめ
Uターン移住の魅力や、地方でのナリワイ(働き方)で見つける新しい可能性などについてご紹介しましたが、皆さんいかがでしたか?
♬うさぎ追いしかの山 こぶな釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさと…と生まれ育った故郷から上京して遠く離れて暮らしても、「忘れがたきふるさと」の存在は誰しもがこころにあると思います。山口市阿東にIターンでもともと故郷ではなかったわたしでさえ、出張などで地域を離れてみると阿東は「忘れがたきふるさと」です。Uターン移住者ならば、故郷への想いはもっと強いはず!
ある知り合いのUターン移住者の方が「Uターン移住で故郷に帰ってきて、はじめは両親に『あれだけ都会暮らしがいいといって上京して…都会の方がなんでもあるのに、なんで帰ってきたの?もしかして仕事で失敗してクビになった?』なんて憎まれ口を叩かれたけど、しばらく離れて気づかなかった故郷の良さや住み慣れた土地に暮らすことの魅力を再発見できたし、こうしてUターン移住でこうして故郷に帰ってきただけでも、家族とか地域とか、それこそ自分にもすごーくプラスなことなんだなって感じた」と話してくれたのを思い出したまつきおでした。