高齢化社会の未来を救う鍵は田舎?!「2025年問題」を田舎から考える(後編)

こんにちは、まつきおです!最近、ニュースやメディアでよく耳にする「2025年問題」ってご存じですか?「え、難しい話なんじゃない?」「来年ノストラダムスの大予言みたいに、何か突然変わるの?」と思ったそこのあなた!まずは前編の記事を読むことをおすすめいたします!

 日本の高齢化社会が直面する課題は、決して他人事ではありません。年を召すことは誰しも平等に訪れることです。それは日本で暮らすならば都会、田舎どちらに暮らしていても同じ!介護の人手不足、孤独を感じる高齢者の増加、医療費の増大など、私たちの日常生活にも大きな影響を与える問題です。

 でも、この問題を解決するヒントがこれまで都会一強!だったのが「田舎暮らし」に隠されているとしたら…?皆さんはどう思いますか?都会にはない地方の魅力が、実はこの国の未来を支える重要なカギになるかもしれないなんて?!

 この記事では、田舎暮らしが2025年問題をどのように解決へと導けるのか、「地方の力」が日本の未来をどのように変えるのか、一緒に探っていきましょう!

目次

なぜ田舎暮らしが2025年問題を解決できる可能性をもっているの?

 田舎には都会にはない魅力や、この2025年問題だけではなく日本の今後を変える・支えるような可能性を秘めています!その中でも、今回の「2025年問題」の課題を解決できる理由を考えてみましょう!

若者が地方で暮らすことで人手不足が緩和される

 最近では、田舎に移住して仕事を見つける若い世代が増えています。地方には都会にはない介護や農業など、都会とはまた違った新しい働き方のチャンスがあるわけです。年功序列、終身雇用などこれまでの「会社で働くとはこういうことだ~!」と思っていた当たり前が、コロナ禍や令和の時代には変わってきています。働き方を変えることは、暮らし方をかえることと同じです。サラリーマンまつきお、というひとつの肩書だけでなく…いくつもの名前をもった

地域のコミュニティが高齢者を支える

 地方では、お隣さん同士でお互いの顔を知っているのが当たり前。誰かが困っているときに自然と助け合う風土があります。「おたがいさま!」と、誰かが助け舟を出してくれる田舎暮らし。お年を召してできないことが増えても、誰かのために動くおじいちゃん・おばあちゃんの背中を、わたしは阿東の暮らしで何度となくみてきました。その背中をみて育った地域の働く世代真っ盛りの若い方は、気づけば率先してその高齢者といわれるおじいちゃん・おばあちゃんが困っているときには、働きかけるようになります。
 「田舎の人ってあったかいよね」という言葉を都会から来た人(わたし自身もそうでしたが)からよく聞くのは、地域コミュニティのつながりが強いからこそ!

でも、やっぱり田舎暮らしって簡単じゃないよね?だって…〇〇だもん

 もちろん、「田舎暮らし」に興味があっても、実際に田舎へ移住したという人の割合は全体の10数%になっている…つまり田舎暮らしに憧れはあるけれど、それを実現できないままになってしまう壁(課題)もあります。その一方で、それらの課題を乗り越え田舎暮らしを実現し、地域で暮らしを満喫して輝いている人もたくさんいます。田舎暮らしを始めたいけれど「やっぱここが不安!」とネックになるのは…

移住したいけど仕事があるか不安

 暮らしの時間の多くを占める仕事、税金を払うために必要なお金を稼ぐためのナリワイ…わたし達の暮らしの中で重要な「仕事」。コロナ禍を経て、リモートワークやノマドワーカーなどパソコン一つでどこでも仕事ができたり、本業とは別に副業を兼ねたりと働き方自体が変わってきています。最近は地方でもリモートワークを後押しするように環境を整備し、地方での働きやすさで働き盛りの若年層を呼び込む動きも盛んです。

 また、わたくし、まつきおの現在の肩書である「地域おこし協力隊」のように、隊員の得意や熱意を活かして地域へ飛び込んで、地域での活動を通じて任期後にナリワイを見つける…という選択をとる方もふえ、田舎でも収入を得られる道が広がっています。

地域に馴染めるかどうか、地域との相性・マッチングについて不安

 日本にある自治体は2024年現在、なんと1718自治体あります。きっと多くの方が「そんなところがあるんだ!」と知らない自治体の方が多いと思いますので、知らない土地へ飛び込む(移住する)ときに、はじめましての地域になじめるか不安だなァ…と大多数の方が思うのではないでしょうか。


 はじめは誰しもが知らない人ですが、近年ではその地域ごとに移住者を歓迎する交流イベントや、新しい人を受け入れる体制が整っている場所も増えているようです。田舎は閉鎖的で、ソトモノには厳しい!という意見も耳にしますし、ネットニュースで「移住者と地域の人で揉めて、移住者が地域から立ち退いた」そんな悲しいニュースが少なからずあることは事実です。(まつきお個人としては、地域との相性や双方の暮らしに対する考え方が多様化している今、お見合いと同じで縁談が成立することもあるし、破談になることがあるものしかたないと思います)


 地域に飛び込んだ最初こそ、お互いに知らない人同士で壁があるかもしれません。でも、正しくお互いが歩み寄り知ることで「あんたは我が家の五女よ!」と本当の家族のように接してくれる地域の方ができる(ちなみにまつきおの実体験です)、そんな地域が日本にはたくさんあると思います。

高齢化社会の加速とともにみえてきた「地域の可能性」を見逃すな!

 「2025年問題」は決して簡単に解決できる問題ではありません。統計的にもこれから日本の人口は少子高齢化が加速していくことは避けられないでしょう。そんな時代だからこそ、地方(田舎)には都会にはない可能性が、みえないだけでたくさんあるように思いませんか?田舎暮らしをきっかけに、地域全体で助け合う新しい社会を作ることができる、そんな未来が見えてきませんか?

 「ちょっと田舎で暮らしてみようかな?」そんな一歩が、あなた自身や日本全体の未来を変えるきっかけになるかもしれません。移住をしなくても関係人口として地域へかかわりを持ち、一緒に地域の可能性を見出してみませんか?そして社会問題を解決出来たら一石二鳥ですね!

筆者(サイト運営者)

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