こんにちは! 山口県山口市阿東で活動している地域おこし協力隊の佐伯です。現在コロナ禍は明けましたが、その時に生まれたリモートワークという働き方は一般化してきました。リモートワークにより場所、時間を問わず働くことができ、生活と仕事の関係に多様性が生まれました。僕の友達は大阪で働いていましたが、仕事はリモートワークで休日も外に出ることはないため、祖父の実家の山口県の島に引っ越したそうです。大阪に比べてかなり不便だと思いますが、大阪に住むことに実用性が無いのなら無駄にお金がかからずいい選択なんじゃないでしょうか。お金が理由に限らず、読者のみなさんは地方移住を考えたことはありますか?僕は人口10万人くらいの町から阿東に仕事のため移住してきました。今回は実際に転職し移住した僕が移住して感じたことや、魅力などを紹介していきます。
地方移住を決めた理由とは?都会と地方の「働き方」の違い
近年、地方移住を選択する人が増えています。地方・田舎での生活を望む理由は様々ですが、その背景には生活スタイルや働き方に対する価値観の変化があるようです。僕の実体験を含めて紹介していきます。
地方移住を決めた理由
僕が地方移住を決意したのは、転職のタイミングでした。以前は都市部の大企業で働いており、毎日片道30、40分運転して通勤し、8時までに出勤、毎日残業する生活を送っていました。給料などの福利厚生面を考えて就職しましたが仕事は好きでなく、ふと「自分は一生この生活を続けていくのか?」と疑問に思うことも多くありました。仕事中心の生活に追われ、心の余裕がなくなっていくのを感じながらも、「ここを離れてもいいのか?」という不安も抱えていました。
僕のしたい仕事はIT系で転職のためにいろいろな企業に応募しましたが業界未経験のため、かなり落とされました。そんなとき地域おこし協力隊でIT系の募集がかけられていました。仕事内容は希望通りでありながら、職場環境や地域の暮らしが魅力的に映り、「この機会に思い切って生活の場を変えてみよう」と考えたのです。その後地域おこし協力隊に応募し、地域おこし協力隊になった僕は生活が一転することとなりました。
阿東町は都会や町で見るような様子と全く異なり、一面の田園風景にゆったりとした時間が流れていました。マイペースな僕はのんびりとしていて騒がしくない阿東町がとても気に入りました。それに大きな会社と比べて1人1人が欠かせず、代わりがいるような環境じゃないことにも俄然仕事のやる気がわきました。のんびりとしながらやるべきことは自分でやりきるという充実した生活をしています。
都会と地方の「働き方」の違い
都市部を離れ実際に地方での仕事を始めてみて、都会の働き方とは大きく異なる働き方の特徴に気づくことができました。
働く目的や価値観の違い
都会ではキャリアアップや収入増を重視し、「より多くの成果を上げること」が求められることが多いです。忙しさが充実感に繋がると考えがちですが、地方ではその考え方が少し異なります。仕事は生活の一部であり、地域コミュニティとの関わりや、家族との時間を大切にすることが優先される傾向があります。「何のために働くのか」を考えたときに、地方ではより「自分の中での理想の仕事」を追求できます。
ワークライフバランスの確立
都会では、通勤時間や残業が多いことから、仕事とプライベートのバランスが取りにくいと感じることが多いですが、地方ではこれが劇的に改善されました。僕の場合、通勤時間が大幅に短縮されたため、朝は寝れる時間が増え、帰宅したら趣味や家事に割ける時間が増え、生活の質がよくなりました。これまで「仕事に縛られていた時間」が減ったことで、自然とプライベートの充実を図れるようになったのです。
地域コミュニティとの繋がり
都会では仕事の人間関係が中心となり、職場を離れると関わりが薄くなることが多いですが、地方では地域の人々との繋がりが生活の一部となります。僕は都市部だと外に出ない人間でしたが、地方移住してからは職場の人や近所の人に来なさいと言われ前よりも祭りやイベントに出ることが多くなりました。他にも野菜などいろんなものを貰えたりと、仕事以外の場でも豊かな人間関係が築けます。これによって、仕事のストレスが軽減されると感じることもあります。
僕みたいにお金が欲しくて仕事しているわけではないのであれば、地方に転職するのは上記の理由から生活の質の改善につながると思います。地方移住はしたいけど今の仕事が好きという人は、僕の友達のようにリモートワークで地方移住もありだと思います。
まとめ
リモートワークの普及により地方暮らしという選択肢は現実的になってきました。住めば都という言葉もあるように実際に住んでみないとわからない良さがあります。便利なサービスに囲まれてないとダメだという人には向いてませんが、不便の中にも人で溢れてない快適さやどこでもリラックスできる雰囲気があります。僕としてはワークライフバランスの両立には最適です。この記事は後編に続くのでぜひ読んでください。