未来のまちづくりについて ~進むスマートシティ構想~

 こんにちは、まつきおです。地方都市は今、人口減少や高齢化、経済の衰退といった課題に直面しています!このままでは地域の活力が失われてしまう――どうしたらいいんだ~!と不安を感じている方も多いのではないでしょうか?近年の日本の地方では少子高齢化や人口減少、経済の衰退など、さまざまな社会課題が山積み!こうした状況の中、持続可能な地域づくりのために「未来のまちづくり」が注目されているのをご存知ですか?なかでも、デジタル技術を活用した「スマートシティ構想」は、地方の課題解決において大きな役割を果たすと期待されています。

 「スマートシティってなんだ?」という方必見!本記事では、まちづくりの基本原則やスマートシティの具体的な取り組みについてご紹介しま~す!

目次

まちづくりの基本原則

 「未来のまちづくり」を考えるうえで、まず重要なのは「住民主体のまちづくり」という視点です。行政主導で計画が進められるのではなく、その地域に暮らす住民が積極的に関わり、自分たちの暮らしやすい環境を作っていくことです。

 また、持続可能性の観点も欠かせません。都会よりも自然が近い地方では、都会で暮らすよりも自然環境について考える機会が多いと思います。自然環境に配慮しながら、地域資源を有効活用し、次世代へと引き継ぐまちづくりを進める必要があります。そのためには、以下の3つの要素は「まちづくりの基本原則」として大切なんです!

  • コミュニティの強化:住民同士が支え合うことで、地域のつながりを深め、孤立防止。
  • 経済の活性化:地元産業の振興や新たなビジネスの創出を通じて、地域経済の自立を掲げる。
  • デジタル技術の活用:ICTやAIを活用し、効率的で便利な暮らしの実現。

 これらの要素をバランスよく取り入れながら、地域ごとの特性を活かしながら進めることが、「未来のまちづくり」に必要だとされています。次は「デジタル技術の活用」について、どのようにデジタル技術を活かしていくのか、「スマートシティ構想」の取り組みとともにご説明していきたいと思います!

最先端技術を駆使せよ!スマートシティ構想とは?

 スマートシティとは、ICTやAI、IoT(モノのインターネット)などの先端技術を活用し、持続可能で快適な都市づくりを目指す取り組みです。都市部での事例が多く取り上げられますが、地方にこそスマートシティの概念が求められているかもしれませんね!

 例えば、高齢化が進む地方では、医療や交通の課題が深刻です。スマートシティの技術を活用すれば、以下のような解決策が考えられます。

  • スマートモビリティ:自動運転バスやオンデマンド交通サービスを導入し、高齢者や移動困難者の移動手段を確保。
  • スマートヘルスケア:オンライン診療や遠隔医療システムを活用し、医師不足の地域でも質の高い医療サービスを提供。
  • エネルギーマネジメント:再生可能エネルギーの活用や電力の最適化を図り、環境負荷を低減。

 阿東地域がある山口市でも、山口市スマートライフシティ推進協議会が発足されさまざまな試みが行われています。阿東地域ではドローンによる配送の実証実験が令和5年11月に実施されました。これは、地域内の物流を検討する一環で、セイノーホールディングス株式会社、株式会社NEXT DELIVERYおよび山口市が共同で提案した取り組みです。実証実験の詳細についてはは下記のリンクから!

ほほえみの郷トイトイ敷地内でドローン実証実験を行うのを地域の子供が見守る

 これらの取り組みを進めることで、持続可能な地域づくりの実現を目指しています。全国各地でこうしたスマートシティの実証実験が進められていて、成功事例も増えてきているようです!

地方における未来のまちづくりのポイント

 では、地方でスマートシティを実現するためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?

 まず、技術導入だけに目を向けるのではなく、「人」を中心とした設計をすることが大切です。スマートシティは単なるテクノロジー導入のプロジェクトではなく、地域住民の暮らしを向上させることが目的です。そのため、住民参加型のまちづくりが不可欠といえます!

 また、自治体や企業、大学など、多様な主体が連携し、それぞれの強みを活かしながら取り組むことも重要です。特に、地方の中小企業やスタートアップがイノベーションを生み出せるような環境を整えることで、地域の持続的な成長が期待できます。

 資金面やノウハウ不足といった課題もありますが、国や自治体の補助金・支援策を活用しながら、段階的に進めていくことがポイントです。

未来のまちづくりのために、今、わたしたちができること

 未来のまちづくりを進めるうえで、地方には大きな可能性があります。スマートシティ構想を取り入れることで、課題を解決しながら、より快適で持続可能な地域社会を実現することができるのです。

 ただし、技術導入だけに頼るのではなく、「住民が主役」であることを忘れてはいけません。地域の特性を活かしながら、人と人のつながりを大切にし、地域の未来を共に創り上げていくことが、真のまちづくりといえるでしょう。最先端技術はあくまでもわたしたちヒトの暮らしを支えるひとつにすぎません、どんなまちづくりをしていくのか、未来のためにどんなビジョンを描き、その技術を使っていくのか…についてはわたしたち自身が考え、描き、つくっていかなければなりませんよね!

 これからの地域づくりに関わる皆さんも、それぞれの立場でぜひ未来のまちづくりに挑戦してみてくださいね!

筆者(サイト運営者)

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