地方で進むICTを用いた地域課題解決のための取り組みについて

 こんにちは、まつきおです!過去20年間でデジタル技術は大きく進化しましたよね。2000年代初頭には、まだインターネットは家庭に普及し始めたばかりで、携帯電話も「ガラケー」が主流でした。しかし、2010年頃からスマートフォンが急速に普及し、私たちの生活は一変!最近ではクラウドサービスやAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)が登場し、誰でも簡単に高度な技術を活用できる時代になりました!

 現在では、誰もがスマホひとつでインターネット環境があれば、どこからでも買い物ができたり、ビデオ通話で遠くの家族とつながったり、仕事もリモートでできるようになっています。これらの技術は都市部だけでなく、地方でも活用の幅が広がっています。人口減少が進む過疎地では、こうしたデジタル技術をうまく活用することが、今後の暮らしを支える大きな鍵となるといわれています!

 この記事ではデジタル技術を用いた地域課題解決のための取り組みについてご紹介していきたいと思います!

お米をつくる田んぼに農薬散布をするドローン
目次

ICT(情報通信技術)とは?

 そもそも、ICTになじみのない方もいらっしゃるかもしれませんね!ICT(Information and Communication Technology、情報通信技術)とは、インターネットやスマートフォン、AI(人工知能)、クラウドサービスなどの技術を活用して、情報のやり取りや業務の効率化を図ることを指します。

 例えば、スマートフォンでビデオ通話をしたり、オンラインショッピングを利用したりするのもICTの一部です。最近では、医療や教育、農業など、さまざまな分野でICTが活用され、生活を便利にする技術として注目されています。

 特に地方では、少子高齢化や人口減少による課題が深刻化しており、ICTをうまく取り入れることで、人手不足の解消や生活の利便性向上につながる可能性があります。

ICTが解決できる地域課題とは?

 ICTは、地域のさまざまな課題を解決する手段として活用できます。特に、以下のような分野での活用が進んでいます。

  • 高齢者の生活支援:オンライン診療や遠隔健康管理、スマート家電の導入
  • 移動手段の確保:AIを活用したオンデマンド交通サービスの導入
  • 買い物支援:ネットスーパーや移動販売と連携したオンライン注文システム
  • 地域コミュニティの活性化:オンラインイベント、リモートワーク環境の整備
  • 農業・漁業の効率化:ドローンやIoTセンサーを活用したスマート農業
     ※**IoT(Internet of Things、モノのインターネット)**とは、家電や車、農業機器などの「モノ」をインターネットにつなぎ、データをやり取りできる技術

 阿東地域でみかけるGPS機能搭載の田植え機、直進アシストや自動運転により、正確な植え付けを実現し、ムラを減らして苗の均一な成長を促します。また、作業負担が軽減され、高齢者や初心者でも効率的に田植えが可能に!さらに、作業履歴をデータ化することで、次回の作業計画に活かすこともできちゃうんです。

 年々導入する農家さんが多いドローンによる薬剤散布は、広範囲を短時間で均一に散布できるため、作業の省力化や時間短縮につながります。人が入れない場所でも作業が可能で、安全性が向上するだけでなく、農薬の使用量を最適化できるため、コスト削減や環境負荷の軽減にも貢献しているそうです。

阿東地域内での実際の実証事例

事例:株式会社アイシンによるICT技術を用いた実証実験について

  阿東地域では、「阿東スマートビレッジ」という構想のもと、デジタル技術を活用して地域課題の解決に取り組んでいます。この取り組みの中で、アイシンは地域住民の生活に寄り添い、人口減少によるコミュニティの低下を補完するためのICT技術の活用を推進しています!

 ①リアルタイム音声認識アプリ「YYProbe」を活用した窓口相談支援システムの実証実験

  このシステムは、AIを用いた高精度な音声認識技術により、発言をリアルタイムで文字化し、スマートフォンなどに表示するものです。

 ② デマンド型の交通サービスの導入の検討

 地域交流拠点をつなぐ移動の実証実験も行われており、車の運転が困難な高齢者や免許返納者の移動手段を確保するための取り組みです。 AIを活用して会話記録を分析し、地域の隠れた魅力を発見する取り組みも行われています。これは、地域住民の日常会話から有用な情報を抽出し、地域の魅力向上や課題解決に活用することを目的としています。

 「え、そんな超高齢化地域で最先端の技術を?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません!株式会社アイシンは、これらの実証実験を通じて、アイシンは阿東地域のスマートビレッジ化を支援し、デジタル技術を活用して住民の生活の質の向上と地域の持続可能性の確保を目指しています!

人口減少しても持続可能な地域づくりのために最新技術を!

 わたしたちの暮らしに密接に関係しているデジタル機器。少子高齢化が進む地方において、ICTの活用は地域課題を解決する大きな鍵になるかもしれません。医療や交通、買い物支援、農業の効率化など、さまざまな分野でICTを取り入れることで、住民の暮らしを快適にし、地域の活性化につなげることができるのではないか…?!今後も、ICTの可能性を最大限に活かし、持続可能な地域づくりに注目ですね!

筆者(サイト運営者)

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